農法について

有機栽培は、安全?栄養たっぷり?美味しい?

有機栽培、自然栽培は、安全で栄養化が高い、美味しいというイメージがありますが、果たしてそうでしょうか?

・安全
農薬として散布された化学薬品を摂取することはなくなりますが、害虫や病気にかかった野菜を摂取してしまう危険性があります。

・栄養化
自然栽培では、その土地から得られる栄養素、ミネラルを超えることはできません。
また、有機栽培として闇雲に堆肥やミネラルを与えても、窒素過多になったり、作物の生育に適さないPh値になってしまう可能性があります。

・味覚
有機栽培による作物の味は、土壌、自然環境そして経験や勘によります。
従って、味覚はバラツキが生じます。

そこでリトリートファームでは、BLOF理論という理論を取り入れています。

BLOF(ブロフ)理論 =BioLOgical Farming(生態系調和型農業理論)

BLOFとは、これまで経験や勘によって支えられてきた有機栽培、自然栽培からさらに一歩進め科学的根拠に基づき安全で栄養化が高く美味しい野菜をつくる(株)ジャパンバイオファームが開発した、有機栽培技術です。

BLOFの野菜づくりの基礎となるのは次の3つの手法です。

① 土壌分析・施肥設計に基づいたミネラル肥料の供給
作物に必要なミネラルとしてN(窒素)、P(リン酸)、K(カリウム)があげられますが、それだけではありません。さらに施肥として与え過ぎては、逆効果になる可能性もあります。
BLOFは、作物の生育にあわせて土壌分析をして、その結果に基づき施肥設計(どんなミネラル、自然由来の肥料をどれだけ施すかを設計)を行い、最適なミネラル、肥料を施します。

② 作物生理に基づいたアミノ酸の供給

これまでの農法は、細胞となるタンパク質をつくる場合、作物が吸収した窒素(土壌に含まれたりもしく肥料として与えた窒素)に光合成でつくった炭水化物を利用して細胞であるタンパク質を合成します。
BLOFは、窒素ではなくアミノ酸を活用するためタンパク質をつくる場合、光合成でつくった炭水化物をあまり使用しません。
従って使われなかった炭水化物は、植物繊維の原料や実などの栄養に利用でき、病害虫に強く、栄養化の高い高品質な作物になります。

③ 太陽熱養生処理
土壌分析・施肥設計に基づき良質堆肥、ミネラルを施肥した上で納豆菌(バチルス菌)をまき、透明のビニール(マルチ)で密封します。
太陽熱を浴び土壌は発酵して50~60度になります。土壌中の雑草の種、病原菌はこの高温で死滅します。
また、発酵により二酸化炭素(CO2)が発生します。この二酸化炭素は、ビニールで密封されているので外に出ず、土の中に入り込み、土がつぶつぶになるいわゆる団粒構造になります。
この処理により病原菌をや雑草がはびこらず、通気性の良い土壌につくり替えます。
これが、太陽熱養生処理です。  

この栽培技術は、作物とは、作物本来の力を取り戻すことができます。
作物の繊維づくりや細胞づくりが正常に行われ、耐病害虫に優れた高品質の作物や大きさの揃った高収量の作物を作物を栽培することができます。さらに高栄養価の機能性作物を栽培することができます。
機能性作物とは、「抗酸化力」・「ビタミンC」・「糖度」・「硝酸態窒素」などの科学データに基づいて作物の栄養価を評価するものです。BLOFに基づいた作物は、従来の作物よりも栄養価が高く、作物本来の旨味を感じることができます。また、えぐみのもととなる硝酸態窒素は低くなることが証明されています。

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